時計のネジを回せ

毎日時差ぼけ

タイトル

不意に元々カレのSNSで子供が生まれたことを知った年明け。子供が生まれるなんて…そうか、私たち、もうそんな年齢か。結婚して、子供ができて、立派に道を歩んでいる。それに比べて私は?きっかけはそんなところからだった。いや待てよ、冷静に考えて今年29歳になる。29歳?あれ、一人暮らし始めてもう5年経つのか。バスタオルへたってきたと思ったら、これ5年も使い続けてたのね。そりゃふわふわ皆無の布になるわけだ。同じマンションに5年も住み続けて、何も変わらないこの部屋。私はここにずっと籠り続けてきたのか…。今まで漠然としていたモヤモヤが明確になってきた。この5年で私は何をしてきた?すぐにパッと浮かんでくるものが何も無い。確かに、私はずっと懸命に仕事を続けていて、ダレる休日もあったけど、友達と楽しいこともしたし、時を過ごして来た。家族とも会ったし、1人でも出かけて、誰かと爆笑することだってあったのに。なのに、なにも頭に浮かばない。なにをしてきたんだろう?ようやく私の時がずっと5年前の2019年で止まっていることに気が付いた。

 

今までも不意に不安になることがあったけど、明確な理由がわからなくて、色々考えては落ち込んで、開き直って考えるのをやめて、そのループに入っていた。29歳になるのに考えが幼稚かもと不安になることもあった。周囲に比べて落ち込むこともたくさん。すべては、自分だけ時が止まっていて、今を生きることができていないからだったんだ。じゃあ、なぜ2019年で時が止まっているんだろう。6年以上付き合っていた彼氏と別れたから?本当は実家に帰りたい?本当は仕事が嫌?誰もピンとこない。強いて言えば彼氏と別れたことくらいだろうか。別に引き立っているわけではないけど、今付き合っている人が居ないから余計なのかもしれない?

 

私はずっと止まったまま歳をとっていくのは嫌だ。この時を生きて、ともに歳をとっていきたい。なんで止まってしまったのか、理由を突き止めることが必要だと思うけど、まずはがむしゃらに今を過ごしてみる。無駄にしない。足掻いて、行動して、無理やり自分の中の錆切った時計の針を少しずつ動かしていく。